精油が心と身体に働きかけるしくみ
■鼻から
精油の成分が鼻に取り込まれると、鼻腔の粘膜をとおり、嗅細胞に付着します。そして、神経インパルス(活動電位)として大脳辺縁系に伝達され、さらにそこから視床下部、下垂体へと伝わります。これらの脳の部位には、感情や情動をコントロールしたり、自律神経を整えるなどの本能的な役割があります。人間の五感のうち、脳の中枢にダイレクトに伝わるのは嗅覚だけで、他の感覚に比べて早い刺激として伝達され、心身に働きかけます。
■肺から
肺に取り込まれた精油の芳香成分は、気管支をとおって肺に入り、肺胞をとおる際に、微量ながら血管に浸透します。そして血液にのって全身へと運ばれ、体の器官や組織に働きかけます。
■皮膚から
精油の分子構造は非常に小さいため、皮脂膜や表皮を通過して、真皮層にある血管に浸透(経皮吸収)します。そして血液にのって全身へと運ばれて、体の器官や組織に働きかけます。